はじめに:マイクロソフトが示した新しい未来
2025年5月、マイクロソフトは世界中の開発者や企業関係者に向けて「Microsoft Build 2025」というイベントを開催しました。ここで紹介されたのは、これからの社会でAI(人工知能)がどのように私たちの身近な存在になり、まるで“仲間”のように活躍してくれる時代がやってくるということです。
この新しい考え方は「AIエージェント」と呼ばれており、AIがただの機械やアプリではなく、人のように自分で考え、協力しながら仕事や生活をサポートしてくれる存在になる、という発想です。
この記事では、難しい言葉はできるだけ使わずに、わかりやすくまとめて紹介していきます。
プログラミングの相棒!進化した「GitHub Copilot」
GitHub Copilot(ギットハブ・コパイロット)は、AIがプログラミング中にコードを提案してくれるツールです。すでに多くのプログラマーに愛用されているこのCopilotが、今回「非同期コーディングエージェント」という新しい形で大きく進化しました。
これは、開発チームの中でAIが一人のメンバーのように働いて、あるタスク(作業)をまかせると、自分で進めてくれる仕組みです。時間がたつと、自動で作業結果(コード)を提出してくれるようになります。
例えば、ホームページの一部を直す仕事をAIに任せると、数分後には「ここを直しました!」とコード付きで返してくれるイメージです。
さらに、Copilotには「Copilot Chat」というチャット形式で会話しながらコードを一緒に書ける機能もあります。今回、それがオープンソースとして誰でも使える形になり、開発の自由度が大きく広がりました。
ポイント:
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AIが開発チームの一員として活躍!
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修正やテストの作業もまかせられる!
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チャットで相談しながら一緒にプログラムが作れる!
パソコンの中でもAIが動く!「Windows AI Foundry」
Windows(ウィンドウズ)といえば、多くの人が使っているパソコンの基本ソフトですよね。
そのWindowsに「Windows AI Foundry(ファウンドリー)」という新しいAIの仕組みが加わりました。
この仕組みでは、ネット上にあるAIモデルを簡単に使えたり、自分のパソコンにあるデータをAIに学ばせて使うことができるようになります。
例えば、画像から説明文を作ったり、長い文章を短くまとめたりといったことを、インターネットに接続せずにパソコンの中だけでできるようになるんです。
また、今後はアプリにもこのAIが標準で組み込まれるようになるため、画像加工や文書作成など、さまざまな作業がより簡単になります。
ポイント:
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Windowsパソコンの中でAIがしっかり働く!
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ネットなしでも画像や文章の処理が可能!
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アプリの使い心地がもっと良くなる!
ネットの先にあるAIをもっと使いやすく!「Azure AI Foundry」
「Azure(アジュール)」は、マイクロソフトが提供しているクラウドサービスです。
クラウドというのは、インターネットを通じて使えるコンピューターやサービスのこと。
Azure AI Foundryでは、いろんな種類のAIを選んで使うことができます。今回のイベントでは、イーロン・マスクさんが関わっている会社が作った「Grok(グロック)3」というAIも追加され、大きな話題になりました。
このように、Azureでは最新のAIがたくさん集まっていて、誰でも簡単にそれを活用できるようになっています。
さらに、使う内容に応じて「どのAIがいちばん合っているか」を自動で選んでくれる機能も登場し、初心者でも安心してAIを試せるようになりました。
ポイント:
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いろいろなAIを自由に選んで使える!
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使いたい内容にぴったりのAIを自動で見つけてくれる!
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サービスやアプリの賢さがどんどんアップ!
自分たち専用のAIを作る「Copilot Tuning」
Microsoft 365は、WordやExcelなどが入っている人気のオフィスソフトです。そこに搭載されたAI「Copilot」も、さらに進化しています。
新しく登場した「Copilot Tuning(チューニング)」という機能では、会社や学校ごとに、独自のAIアシスタントを育てることができます。
たとえば、会社の説明資料やマニュアルをAIに学ばせて、社員の代わりに文章を書いてくれたり、会議の記録をまとめてくれたりします。
さらに「マルチエージェント」という仕組みを使えば、複数のAIが役割分担して、チームのように一緒に作業してくれることも可能になります。
ポイント:
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自分たち専用のAIが簡単に作れる!
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会議や書類の作成などがスムーズに!
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AIがチームワークを発揮して働く時代へ!
AIとアプリをつなぐ「MCP」ってなに?
AIがもっと便利に使えるようになるためには、AIと他のアプリ(例えばカレンダーやメール、ファイル管理など)がスムーズに連携する必要があります。
そこで登場したのが「MCP(Model Context Protocol)」という仕組みです。
これは、AIとアプリが共通の“言葉”でやり取りできるようにするためのルールです。
たとえば、AIが「明日の予定をカレンダーに入れておいて」と言われたら、MCPを使ってカレンダーアプリに正しく命令を伝えることができます。
このMCPが普及すれば、AIは複数のアプリをまたいで仕事ができるようになり、まるで「万能な秘書」のように活躍してくれるようになります。
ポイント:
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AIが他のアプリと簡単につながる!
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タスクの登録や予定の管理を自動化!
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より自由で安全なAI活用が進む!
まとめ:AIと協力して未来をつくろう!
マイクロソフトが発表したこれらの内容からわかるのは、これからの社会でAIがただの道具ではなく、私たちのパートナーやチームメイトとして活躍していくということです。
AIはすでに、学校、会社、家庭の中で活用され始めています。
大切なのは、「AIをどう使えばもっと便利になるのか」「安全に使うにはどうしたらいいか」を私たちが考えながら、うまく付き合っていくことです。
未来を変える力を持つAI。その力を正しく使えるよう、今から少しずつ学び、体験していきましょう!
✅この記事のまとめ
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AIは“使う道具”から“協力する仲間”へ進化中!
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プログラミングや文書作成、画像処理まで幅広く活躍!
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自分専用のAIや、チームで働くAIが簡単に作れるようになる!
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AIとアプリの連携も進み、作業の自動化がますます進化!
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これからの社会では「AIと協力する力」がカギになる!
これからの時代を切り開くのは、AIと共に学び、働く私たち一人ひとりです。
楽しく、安心してAIと未来を作っていきましょう!
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