【2025年版】AIのウソを見抜くには? ハルシネーションってなに?わかりやすく解説!

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はじめに:AIって全部正しいの?

最近は、スマホやパソコンでAIを使う場面が増えていますよね。 チャットで質問すると答えてくれる便利なAI。でも、その答えが実は間違っていることもあります。

こうした現象を「ハルシネーション(hallucination)」といいます。 たとえば、存在しない本や人の名前を本当のように言ってきたり、起きていない出来事をもっともらしく話すことがあります。 しかも、それらしい言葉でスラスラ話すので、ウソだと気づきにくいのが問題です。

では、どうしてそんな間違いが起きるのでしょう? そして、どうすれば正しい情報だけを引き出せるのでしょう? この記事では、その理由と対策を紹介します。


1. ハルシネーションってどうして起きるの?

AI(とくにChatGPTなどの言語モデル)は、インターネット上の大量の文章を読んで、言葉のつながりを学んでいます。 でも、これは「意味を理解している」のではなく、「次に来る言葉を予想している」だけなのです。

だから、次のようなときに間違いが起こりやすくなります:

  • 学んだ情報の中に古いものやまちがった内容が含まれていたとき

  • はっきりとした答えがない質問をされたとき

  • 曖昧な質問に対して、それっぽい答えを作ろうとしたとき

AIは「わかりません」とはあまり言わず、なんとか答えようとします。 その結果、ウソでも自信たっぷりに話してくるのです。


2. ハルシネーションを防ぐためにできること

AIを使うときは、「参考のひとつ」と考えることが大切です。 正しいかどうかを自分でもしっかり確認しましょう。

① 他の情報と比べる

AIの答えをそのまま信じるのではなく、インターネットや教科書、図書館の本などと比べて確認しましょう。 とくに、数字・人名・歴史などの情報は要注意です。

例:

  • AIが出した統計データ → 政府や新聞の公式サイトで確認する

  • 歴史の出来事 → 教科書や資料集でもう一度チェック

② 質問を具体的にする

質問があいまいだと、AIもあいまいな答えを返しがちです。 「いつ?」「どこで?」「だれが?」「なぜ?」など、具体的に伝えましょう。

例:

  • 「人気のスポーツは?」 → ざっくりしすぎてバラバラな答えになる

  • 「2025年の日本の高校生に人気のスポーツは?」 → 具体的でわかりやすい

③ 時期や条件をつける

AIは、インターネットの最新情報を見ているわけではありません。 「2025年5月の時点で」や「日本に限って」など、条件をつけることで、より正確な情報が得られやすくなります。

④ 根拠をたずねる

AIの答えが正しいか不安なときは、「その根拠は?」「どこで見たの?」と聞いてみましょう。 AIが情報の元を教えてくれることもありますし、あやしい内容に気づくきっかけになります。

⑤ 言い方を変えて聞いてみる

同じ質問でも、言い方を変えると違う答えが返ってくることがあります。 何度か聞き直してみることで、間違った内容を見つけやすくなります。

 


3. AIを作る人たちの取り組み

AIのハルシネーションを減らすために、開発者や研究者たちもさまざまな工夫をしています。

● 正確な情報を学ばせる

AIには、信頼できる本やニュースサイトの情報だけを使うようにして、まちがった情報を覚えないようにしています。

● 出典を表示する

最近では、AIが答えるときに「この情報はこのサイトから来ています」と出典を見せてくれることもあります。 自分で確認する手がかりになります。

● ユーザーの意見を活かす

「この答えはまちがっている」「この説明はよかった」など、使う人の声をもとにAIを改良する仕組みもあります。

● 注意マークで知らせる

ハルシネーションが起こりそうなときには、「これは正確じゃないかもしれません」と注意を表示する機能もあります。

 


まとめ:AIとうまく付き合おう!

AIはとても便利で、調べ物やアイデア出し、勉強にも役立ちます。 でも、すべてをそのまま信じるのではなく、「本当かな?」「他に情報はあるかな?」と疑ってみることが大切です。

これからの時代は、AIを上手に使いこなす力(リテラシー)が必要です。 今回紹介した方法を活かして、AIと賢くつき合っていきましょう!

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